2010年9月10日金曜日

遺伝子:葉緑体増やす「草薙」、立教大の黒岩特任教授ら突き止める

(毎日 8月24日)

植物の光合成に必要な葉緑体を増殖させる遺伝子を、
立教大の黒岩常祥特任教授(生物科学)らのチームが突き止めた。

光合成で油を生産する藻の葉緑体を増殖させるなど、
将来的にはバイオ燃料の増産にも応用が可能。
20日付の米科学誌「サイエンス」に掲載。

チームは、細胞内に葉緑体1個だけを持つ単細胞の紅藻
「シゾン」を使い、葉緑体が分裂して細胞が増殖する際、
リング状の組織が現れ、葉緑体を絞るようにして切っていることを
06年に発見。

今回、このリング状の組織を解析したところ、
直径7nmの糖の繊維が束になっていた。

この繊維を作り出す遺伝子を特定し、「KUSANAGI」と名付けた。
葉緑体を分断する様子から、「日本書紀」などに登場する
三種の神器の一つ「草薙剣」にちなんだ。

黒岩さんは、「リングを絞る速度を速めることで、
葉緑体を増殖させられる」

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2010/08/24/20100824ddm016040132000c.html

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