(朝日 2008年11月25日)
来年3月2日開幕の国際スキー連盟(FIS)フリースタイルスキー
世界選手権大会で、予算上は2億6243万円集める必要がある協賛金などが、
数千万円しか集まっていないことが分かった。
大会組織委員会は、中小企業1600社に1口1万円の小口協賛を求めるなどの
対策を打つ方針だが、大手企業の経営担当者からは
「景気が良い時ですら、主催者が億単位のカネを集めるのは厳しい」との声も。
世界選手権大会の予算は、福島県や猪苗代町などからの
補助金計1億6250万円や、入場券などによる雑収入5500万円など、
計5億1282万円を予定。
そのほぼ半分を占めるのが、企業から募る協賛金。
だが世界的な景気悪化で、協賛金を出す側の企業心理は悪化。
ある大手企業の経営担当者は、「1億円でも、100万円を100社から
集める必要がある。景気悪化で、右から左に100万円はなかなか出せない」
関係者によると、現在、協賛金を得られる見通しの企業は数社。
県の担当者も、「景気悪化は想定外。本当に厳しい」と頭を抱える。
事前大会となるワールドカップ(W杯)猪苗代大会が開かれた
昨年度の予算は、2億5331万円。
協賛金は9830万円を見込んでいたが、実際に集まったのは2100万円。
大会運営費を約4200万円も節約するなど、
経費削減で約3700万円の黒字を出した。
しかし、世界選手権大会は経費削減だけで乗り切るのは難しく、
「大会の規模が違うので、切り詰めるのは限界がある」と県の担当者は話す。
大会組織委員会は、1口3千円で一般市民の「大会応援隊」を募るなど、
広く支援を求める態勢づくりも進めている。
内堀雅雄副知事は、「大会は必ず成功させる。
これを失敗させたら、県の存在感はなくなる」と危機感を募らせている。
http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200811220271.html
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