2008年11月28日金曜日

協賛金集まらずスキー世界選手権ピンチ 福島で来年開催

(朝日 2008年11月25日)

来年3月2日開幕の国際スキー連盟(FIS)フリースタイルスキー
世界選手権大会で、予算上は2億6243万円集める必要がある協賛金などが、
数千万円しか集まっていないことが分かった。

大会組織委員会は、中小企業1600社に1口1万円の小口協賛を求めるなどの
対策を打つ方針だが、大手企業の経営担当者からは
「景気が良い時ですら、主催者が億単位のカネを集めるのは厳しい」との声も。

世界選手権大会の予算は、福島県や猪苗代町などからの
補助金計1億6250万円や、入場券などによる雑収入5500万円など、
計5億1282万円を予定
そのほぼ半分を占めるのが、企業から募る協賛金。

だが世界的な景気悪化で、協賛金を出す側の企業心理は悪化。
ある大手企業の経営担当者は、「1億円でも、100万円を100社から
集める必要がある。景気悪化で、右から左に100万円はなかなか出せない」

関係者によると、現在、協賛金を得られる見通しの企業は数社。
県の担当者も、「景気悪化は想定外。本当に厳しい」と頭を抱える。

事前大会となるワールドカップ(W杯)猪苗代大会が開かれた
昨年度の予算は、2億5331万円
協賛金は9830万円を見込んでいたが、実際に集まったのは2100万円。
大会運営費を約4200万円も節約するなど、
経費削減で約3700万円の黒字を出した。

しかし、世界選手権大会は経費削減だけで乗り切るのは難しく、
「大会の規模が違うので、切り詰めるのは限界がある」と県の担当者は話す。
大会組織委員会は、1口3千円で一般市民の「大会応援隊」を募るなど、
広く支援を求める態勢づくりも進めている。

内堀雅雄副知事は、「大会は必ず成功させる。
これを失敗させたら、県の存在感はなくなる」と危機感を募らせている。

http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200811220271.html

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