2008年11月25日火曜日

医師定着へ歴史や文化に興味を 福島県立医大、来年度から福島学を必修科目に

(毎日新聞社 2008年11月20日)

県立医大は、福島の歴史や文化を学ぶ「福島学」(仮称)を、
医学部の必修科目として来年度から開設することを決めた。
県外からの入学者が6割を占める中、福島への理解を深め、
県内への医師定着を図る狙い。
同大は、「まずは福島に興味を抱き、1人でも多くの医師に福島に残ってほしい」

福島学は、一般教養に当たる「総合教育科目」とし、医学部1年生の必修とする。
来年度の後期日程から導入し、週1回15コマの講義を予定。
福島の歴史文化、産業、観光などの分野で活躍する学外の講師を複数招いていく。

「会津の赤べこや土湯こけしなどの伝統工芸師や、二本松のちょうちん祭り、
須賀川の松明あかしなど伝統行事の関係者、会津学など
地域文化の学識者らをイメージしている」

地元学を巡っては、弘前大が06年度に「津軽学」を開設し、
ねぷた絵師や津軽三味線師らを講師に招いており、
県立医大は、「弘前大を参考にカリキュラムを考えたい」。
医科大学が、地元学を導入するのは「全国初ではないか」

同大の卒業生のうち、約4割は県外に就職し、県内では医師不足が深刻化。
同大は、06年に県内各地で臨床実習する「ホームステイ型教育研修」
導入するなど、医師定着に取り組んでいる。

同大学生課は、「医大生は学業で忙しく、福島を知る機会が少ない。
県内の学生にも、福島を体系的に学ぶ絶好の機会になるだろう。
中身の濃い講義にしたい」

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=83297

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