2008年11月26日水曜日

ホッケーの町を研究 岩手町で慶大大学院生ら

(岩手日報 11月25日)

岩手町一方井地区で、慶応大大学院生ら3人がスポーツ振興について研究。
Jリーグなどプロや企業が参画せずに地域に競技が根付いた「成功例」として、
同町の「ホッケーの町」づくりの源流を探る。

児童から60歳以上まで、一緒のグラウンドで汗を流す様子に、
「うらやましい環境」と評価を高めている。

研究しているのは、慶応大大学院政策・メディア研究科博士課程の
松橋崇史さん(26)と同修士課程の植野準太さん(25)、
同大3年の伊藤彩香さん(21)の3人。

23日は、同地区恒例のスティック納めを取材。
1年の締めくくりとして世代を問わず試合する行事で、
一方井小や一方井中の児童生徒と父母、地区民ら約100人が参加。

3人も、飛び入りで試合に出場。
試合後の会食で地域の結束を実感し、同町のホッケーの草創期を知る
60歳代や中学生から座談会形式で、競技に対する思いを聞き取った。

3人は、人口規模が少ない地域でのスポーツ振興の現状を研究しようと情報収集。
岩手町の話題を各方面で聞いて興味を持ち、県内の第一人者の
西田範次・富士大教授から一方井地区を紹介。

10月、町民ホッケー大会小・中学生の部を視察。
植野さんは、大会の盛り上がりに驚き、1週間後の一般の部も
深夜バスで駆け付けるほどのめり込んだ。
今後、それぞれの論文などで成果を発表する。

松橋さんは、「子どもから大人まで、元全日本選手も交じって触れ合う様子に驚いた。
うらやましい環境だ」、伊藤さんは「ここまで熱心とは思わなかった」と評価。

同地区で、スポーツ少年団を指導する町ホッケー協会の田村政雄会長は、
「関心を持ってもらいうれしい。
慶応大の合宿を誘致するなど、さらなる交流につなげたい」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081125_11

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