(岩手日報 11月25日)
岩手町一方井地区で、慶応大大学院生ら3人がスポーツ振興について研究。
Jリーグなどプロや企業が参画せずに地域に競技が根付いた「成功例」として、
同町の「ホッケーの町」づくりの源流を探る。
児童から60歳以上まで、一緒のグラウンドで汗を流す様子に、
「うらやましい環境」と評価を高めている。
研究しているのは、慶応大大学院政策・メディア研究科博士課程の
松橋崇史さん(26)と同修士課程の植野準太さん(25)、
同大3年の伊藤彩香さん(21)の3人。
23日は、同地区恒例のスティック納めを取材。
1年の締めくくりとして世代を問わず試合する行事で、
一方井小や一方井中の児童生徒と父母、地区民ら約100人が参加。
3人も、飛び入りで試合に出場。
試合後の会食で地域の結束を実感し、同町のホッケーの草創期を知る
60歳代や中学生から座談会形式で、競技に対する思いを聞き取った。
3人は、人口規模が少ない地域でのスポーツ振興の現状を研究しようと情報収集。
岩手町の話題を各方面で聞いて興味を持ち、県内の第一人者の
西田範次・富士大教授から一方井地区を紹介。
10月、町民ホッケー大会小・中学生の部を視察。
植野さんは、大会の盛り上がりに驚き、1週間後の一般の部も
深夜バスで駆け付けるほどのめり込んだ。
今後、それぞれの論文などで成果を発表する。
松橋さんは、「子どもから大人まで、元全日本選手も交じって触れ合う様子に驚いた。
うらやましい環境だ」、伊藤さんは「ここまで熱心とは思わなかった」と評価。
同地区で、スポーツ少年団を指導する町ホッケー協会の田村政雄会長は、
「関心を持ってもらいうれしい。
慶応大の合宿を誘致するなど、さらなる交流につなげたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081125_11
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