(岩手日報 11月29日)
「平泉の文化遺産」を構成する奥州市前沢区の国史跡白鳥舘遺跡から、
奥州市世界遺産登録推進室の発掘調査で
12世紀後半とみられる建物跡などの遺構が見つかった。
同遺跡から、奥州藤原氏と同時期の遺構が見つかったのは初めて。
世界遺産登録候補地に指定される白鳥舘遺跡の藤原氏との
深いかかわりがあらためて証明。
見つかったのは、2棟の建物跡と溝跡など。
建物跡は、ほぼ同規模(南北約4メートル、東西8・5メートル以上)で、
重なるように位置。
片方の建物南側にはひさし(約1・6メートル)があり、
建物跡を東西に横切るように約5・5メートルの溝跡(幅約40センチ)があった。
同推進室は、かわらけなどの出土品から時代を特定。
平泉町で見つかった遺構と同規模で、ひさしがあることなどの特徴が
合致していることから、「当時の平泉と関係していたことは間違いない」
同推進室の及川真紀主任学芸員は、
「藤原氏以前や以後の遺物は多く見つかっていたが、
この時代の遺構はなかなか確認できなかった。
今後、東側に範囲を広げて調査したい」
第7次発掘調査(9-12月)は、同遺跡の丘陵部分から
約300メートル南西の水田約1・8アールで実施。
建物の柱の穴の跡は、計約50個見つかった。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081129_6
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