2008年12月4日木曜日

関節軟骨の自然修復に成功 北大、再生促す物質を開発

(共同通信社 2008年11月28日)

一度損傷すると、自然には再生しないと考えられてきた関節の軟骨について、
新開発の物質をウサギの関節損傷部に埋め込んで、
自然修復させることに成功したと、
北海道大大学院医学研究科の安田和則教授らのグループが発表。

今後は、ヒトへの応用可能性や安全性を検証し、
スポーツなどによる軟骨の損傷に対する新しい治療法に結び付けたい。

安田教授らは、「ダブルネットワークゲル」と呼ばれる
軟骨と似た新しい化学物質を開発

これを、損傷させたウサギのひざ関節に埋め込むと、軟骨の再生が確認できた。
ゲルが何らかの刺激を与え再生を促すと考えられるが、
仕組みの解明は今後の課題に。

これまで、軟骨損傷の治療で使われてきた人工軟骨は、
摩耗すると手術で取り換える必要が生じる難点があった。
取り出した細胞を培養して、生体に戻す方法も研究されているが、
成功率が低いなどクリアすべき課題はまだ多い。

安田教授らは、生体内で再生させる今回の方法は、
「治療に革新を起こすだろう」と期待。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=83794

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