2009年1月8日木曜日

チタン人工骨で腰痛除去 京大、臨床試験に成功

(共同通信社 2009年1月6日)

京都大の藤林俊介助教らの研究チームは、
慢性的な腰痛を取り除くため、丈夫で加工しやすいチタン製の人工骨を
腰椎の間に埋め込む臨床試験で、1例目の手術に成功したと発表。

チームによると、京大病院で手術を受けた女性患者(54)は、
腰痛を全く感じなくなり、手術から2週間で退院した。
今後、さらに5例の手術を実施し、早期の臨床応用を目指す。

人工骨は、内部に直径0・1~0・5ミリの穴が互いにつながった状態で
開いている。
椎間板が衰えるなどして骨がずれ、神経を圧迫している部分に埋め込むと、
人工骨の内部のすき間に骨細胞や血管が入り込んで骨を再生。
周囲の骨とも結合して、腰椎が安定する。

腰痛を引き起こす腰椎変性疾患の治療には、
骨盤の一部を採取して腰椎に移植する手法が主流だが、
患者への負担が大きい。
藤林助教は、「人工骨を使えば、手術時間が短縮でき、安全性も高められる」

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=85838

0 件のコメント: