2009年1月10日土曜日

真心交流実り好調 奥州のグリーンツーリズム

(岩手日報 1月8日)

奥州市のグリーンツーリズムが元気だ。
おうしゅうグリーン・ツーリズム推進協議会(村上寛会長)は2008年、
2351人の農村生活体験学習生を受け入れ、前年実績を上回った。

地震のため、観光施設が苦戦を強いられた中、
培った人のつながりが生きた。
近く推進協に水沢、江刺区の農家が加わる計画もあり、
活動の広がりを見込む。

08年の受け入れは、前年比77人(3・4%)の増。
5-10月に、首都圏や関西などから8中学校、6高校の生徒が訪れた。
新規校も5校あった。

地震の影響が心配されたが、訪問取りやめは2校だけ。
日程を延期するなどして、震災後も8月から7校が農村生活を楽しんだ。

「打撃」を最小限にとどめた背景には、常連校をはじめ培った
人のつながりがある。
震災直後から、農家のもとには学校、生徒から見舞いや
激励の電話、手紙が届いた。

奥州側からも、「大丈夫。安心しておいで」と伝え続けた。
旅行代理店や学校の間で、行政や医療機関を含む緊急サポート態勢への
評価が高かったことも大きい。

08年から平泉町の推進協と活動を一体化させ、
農家数など受け入れ能力が向上したのも受け入れを増やした要因。
大規模校対応が容易になり、200人を超す訪問は6校と前年から倍増。
水沢、江刺区の推進組織も近く、おうしゅう推進協に加入する見通しで、
一層の受け入れ力アップが見込まれる。

おうしゅう推進協傘下、衣川グリーン・ツーリズム協議会の
佐々木信雄会長は、「皆さんの支えで地震の年を乗り切った。
真心込めて受け入れる基本を守り、体験メニュー拡充など
活動の広がりを図りたい」と期待。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090108_9

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