色や光、においなどを組み合わせて、心地よい感覚刺激を提供する
「スヌーズレン」をご存じだろうか。
重度の知的障害者が五感を使ってリラックスできるようにと、オランダで発祥。
県内でも障害者施設などで導入しており、利用者の心を癒やしている。
盛岡市で東北初のセミナーが開催され、
関係者は「スヌーズレンの理念を広めたい」と願う。
スヌーズレンは、「くんくんとにおいをかぐ」と「うとうとする」という意味の
2つのオランダ語を組み合わせた造語。
自由に探索したり、くつろぐ様子を表している。
障害者らが本来の自分を取り戻すため、さまざまな刺激を組み合わせて提供。
障害者らが本来の自分を取り戻すため、さまざまな刺激を組み合わせて提供。
県内では、障害者施設や県立児童館「いわて子どもの森」(一戸町)などで
取り入れている。
盛岡市手代森の県立療育センター(嶋田泉司所長)は、2004年から導入。
白い布で覆われた部屋に入ると、真ん中の「バブルユニット」と呼ばれる、
白い布で覆われた部屋に入ると、真ん中の「バブルユニット」と呼ばれる、
水が入った円柱から泡が浮き上がってくる装置が目を引く。
黄色や青、赤など色を変えながら変化。
泡が出るときのボコボコという音も心地よい。
そのほかウオーターベッドやミラーボール、光ファイバーの束、
おもちゃなどもあり、利用者は心からリラックスできる。
同センター育成部児童支援グループ主任児童指導員の照井美樹子さんは、
「暗さや狭さが苦手な人もいて、誰もがリラックスできるわけではないが、
多くの子どもたちは光を追いかけたり、泡の振動を楽しんだり、
思い思いにゆったりと時間を過ごす」と紹介。
スヌーズレンは、治療法や教育法ではなく、効果がはっきりと表れるものではない。
照井さんは、「子どもたちの表情から、気持ちが落ち着いたり癒やされているのを
照井さんは、「子どもたちの表情から、気持ちが落ち着いたり癒やされているのを
肌で感じる。ぜひ多くの人に体験してもらいたい」
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