2009年1月10日土曜日

「杜仲緑茶」特産に 田野畑村産業開発公社

(岩手日報 1月7日)

田野畑村産業開発公社(理事長・上机莞治村長)は、
同村産の杜仲葉を活用した「たのはた杜仲緑茶」の販売を始めた。

無農薬、無肥料で育てられた村内の木から職員らが、
葉を一枚一枚手摘みで収穫した。
同公社によると、緑色の茶葉の杜仲茶は珍しく、
「杜仲葉を活用した製品を新たな村の特産に」とさらなる商品開発を目指す。

「たのはた杜仲緑茶」は、ティーバッグ型。
市販の杜仲茶は、茶色でえぐみを感じる物が多いが、飲みやすさを追求。

田野畑村では、養命酒製造(本社東京)が樹皮採取のため、
1978年に同村北山の村有地を借り、約9ヘクタールに
約2万2000本の杜仲木を植えた。
2008年9月に土地の貸借期間が満了し、同社は杜仲木も含めて
土地を村に返還。同公社が、杜仲木の有効活用を図ろうと製品化に取り組んだ。

同村の杜仲木は無農薬、無肥料で栽培。
08年7-9月に、職員や地域のお年寄りら1日約20人が
一枚一枚、緑色の葉を収穫した。

ビタミン類など杜仲の有効成分は、葉を採取したまま放置すると、
酵素分解して減少するため、同公社は採取場所に冷蔵車を配備。
しおれないようクール便で、静岡県の製茶工場に直送して乾燥加工した。
その後、一関市の会社で製茶している。

杜仲生葉の持つ成分を大切にしようと、成分変化が少ないといわれる
日本茶製法で飲みやすい製品に仕上げた。

杜仲の葉に含まれるゲニポシド酸は、血圧を下げる効果があるとされ、
杜仲葉にはメタボリック症候群の主原因とされる内臓脂肪の蓄積を
抑える効果もある。

同公社は、杜仲緑茶の粉末タイプや、杜仲茶を用いた食品などの
開発に取り組んでいる。
事業部の畠山恵太企画開発次長は、
「健康志向が高まっている中で、田野畑村の杜仲食品を売り込んでいきたい」
たのはた杜仲緑茶は、ティーバッグ4グラム30袋入りで2千円(税込み)。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090107_7

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