(2009年2月2日 毎日)
エチゼンクラゲなどに含まれるたんぱく質「クニウムチン」が、
関節の軟骨がすり減る「変形性関節症」の治療に効果があることを、
東海大の佐藤正人准教授(整形外科学)らが動物実験で突き止めた。
日本再生医療学会で発表。
変形性関節症は、加齢やけがが原因で歩行困難になる病気で、
国内に約700万人の患者が。
ヒアルロン酸を関節に注射して進行を遅らせることができるが、
根本的な治療法はない。
クニウムチンは理化学研究所などが07年、エチゼンクラゲから見つけた。
人間の胃液の主成分「ムチン」に似た構造を持つ。
佐藤准教授らは、関節の軟骨の表面にもムチンがあり、
変形性関節症の人はその量が少ないことに着目。
変形性関節症のウサギで実験したところ、
ヒアルロン酸だけを注射したウサギより、ヒアルロン酸とミズクラゲや
エチゼンクラゲから採取したクニウムチンを注射した方が、
軟骨の厚さの回復がよく、損傷の度合いや範囲も大きく改善。
佐藤准教授は、「ヒアルロン酸がクニウムチンを包み、相乗効果によって
軟骨に長くとどまるからではないか。大型の動物で安全性などを確認し、
人の治療に役立てたい」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/2/2/90907/
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