2009年2月8日日曜日

短時間の激しい運動で糖尿病リスクを削減

(2009年2月3日 WebMD)

短時間の激しい運動によって、身体が糖を処理し糖尿病と闘う能力に
有意に影響を及ぼすことが可能である。

『BMC Endocrine Disorders』で発表された研究において、
ヘリオット・ワット大学(スコットランド、エジンバラ)の科学者らは、
1-2日ごとに短時間でも激しい運動をすることが、
糖尿病のリスクを下げるのに役立つ。

工学・物理学部の教授であるJames Timmons博士は、
16例の若年健康男性志願者を対象として、「運動強度の高いトレーニング」が
インスリンの作用と血糖コントロールに及ぼす影響を検討。

博士らは、2週間の研究においてインスリン感受性が有意に改善。
定期的な運動は、2型糖尿病と心臓疾患のリスクの低減に役立つ。
多くの人々は、現在の運動ガイドラインに従う時間は絶対ないと感じており、
それは不幸なこと。
なぜなら、博士のチームは「それぞれ約30秒しかかからない、
いくつかの激しい筋肉運動をすることによって、わずか2週間で代謝が劇的に改善」

現在の勧告には、1週間に2.5時間、運動強度が中程度の活動。
博士のチームは、「量は少なく、運動強度の高いトレーニングによって、
それ以外にはあまり身体を動かさない若年男性におけるインスリンの作用と
グルコース・クリアランスが大幅に改善した」

「従来から言われている運動と糖尿病との関係を、
我々がまだ十分には理解していない」ことを示している。

被験者は30秒間ずつ合計15分間、エクササイズバイクを全速力でこぐ運動を
2週間にわたって行った。
被験者は日頃あまり身体を動かさず、運動プログラムに参加したことはない。
「新しい手法は、運動する時間をより簡単に見つけられるようにすることによって、
より健康的な生活をおくるのを手助けし、将来の健康状態を改善し、
医療サービスにかかる何百万ポンドもの費用を節約する可能性」

2型糖尿病が世界的に増加しているため、この知見は重要。
糖尿病および心臓血管疾患を発現するリスクを下げることは可能であるが、
運動療法があまりにも時間がかかったり面倒なものであってはならない。

http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/2/3/91039/

0 件のコメント: