2009年4月10日金曜日

ハイテクパトカー「E7」披露、警察官のアイデア結集

(CNN 3月24日)

米自動車メーカーのカーボン・モーターズが、
全米の警察官3000人以上から寄せられたアイデアをもとに作り上げた
コンセプトパトカー「カーボンE7」を披露。

E7は、300馬力のディーゼルエンジン、全方位から見えるパトカーランプ、
人にとっての使いやすさを考慮した人間工学設計の運転席、
音声による操作やナンバープレート認識ができるコンピューターを搭載。
オプションとして、大量破壊兵器検出装置も装備できる。
最高速度は時速250キロで、後ろから120キロで衝突されても
衝撃に耐えられる仕様。

一般の乗用車を使っていたこれまでのパトカーと異なり、
E7は警察官が警察官のために設計したパトカーだと、
同社共同創業者のステイシー・スティーブンズ氏。
同氏は、テキサス州の元警察官。

後部ドアは、手錠をかけられた人間が乗り降りしやすいよう、
リアヒンジ式を採用。
座席も、後ろ手に手錠をかけられたまま「快適に」座っていられる仕様。
警察官の安全に配慮して、シートベルトは座席中央部で固定して
バックルをドア近くに取り付け、同乗させた犯人の方に
警察官が体を傾けなくても済む。

車体後部は、継ぎ目のないプラスチック製で、
前部と完全に切り離して洗浄できる。
「犯人が後部座席で吐いたり漏らしたりして、
快適とは言い難い経験を何度もした」(スティーブンズ氏)との経験。

前部座席には、警察官が腰に付けたガンベルトのためのスペースを設け、
乗り降りする時に銃が邪魔にならない。

これほどの技術を結集したパトカーでも、売れ行きは厳しいかも。
「これを作り上げた人たちは非常に素晴らしいが、
怖いのは値段を明かしてくれないことだ」と
ノースダコタ州警察のマイケル・アーノルド氏。

価格は、5万ドル(500万円)程度になる見通し。
一般の乗用車をパトカーに仕立てる装備費や耐久性を考慮すれば
「競争力はある」と強調。

オレゴン州ポートランド警察広報のメリー・フィート氏は、
どれほど高性能でも、これまで使われた実績のない車をあえて使うことに、
州や大都市の警察は二の足を踏むだろう。
「5万ドルの車を買える警察などない。
パトカーは大量に必要なうえ、24時間乗り回して乱暴な使い方をする

カーボン・モーターズは、ジョージア州アトランタに本社、
工場をどこに作るかはまだ未定。
E7の生産は、2012年に開始する予定。

http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200903240025.html

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