(2009年4月3日 共同通信社)
「待たせるなら金は払わない」、「(自分で薬剤を指定し)これを注射しろ」
医師らに理不尽な要求をしたり、時には暴力を振るったりする
「モンスター患者」への対応に、各地の医療機関が乗り出している。
徳島県阿南市の阿南共栄病院は、対応マニュアルを作成。
(1)暴言には3人以上のスタッフで対処、
(2)要求に応じて謝罪文や念書は提出しない、
(3)暴力行為は110番-などの内容。
徳島県警の協力を得て、研修会も実施。
警察官がモンスター患者役を務めて実演を行い、
「やりとりは必ず記録する」といった助言を受けた。
情報を共有するため、具体的なケースを基にした事例検討会も開いている。
同病院の篠原静看護部長(57)は、「対処法を知ったことで、
最近は大きなトラブルが減っている。
職員に余裕が出て、患者への優しさにもつながった」
「警察に協力を求めずに済む状態が理想的だが...」
全日本病院協会が、2007~08年に加盟医療機関を対象に実施した
アンケートでは、回答を寄せた1106機関のうち52%が、
過去1年間に患者や家族から職員への暴力や暴言などがあったと答えた。
兵庫県は09年度から、警察OBらを救急医療調整員として
県立病院など17カ所に配置する。
職員の少ない休日や夜間に、患者の暴力や暴言があった場合に
対応するほか、軽症でも救急外来を訪れる「コンビニ受診」の抑制も。
広島県医師会は県警と連携して、「他の患者さんに迷惑をかけないで」と
書いたポスター1万4000部を作製。
静岡県や大阪府の医療機関からも、「送付してほしい」と。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/3/94833/
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