(CNN 3月30日)
手漕ぎボートで、大西洋を横断する単独航海に挑戦していた
米国人のポール・リドリーさん(25)が、88日間にわたる航海を終え、
カリブ海のアンティグア・バーブーダに無事到着。
リドリーさんは、2001年に母親を皮膚がんで亡くしたことをきっかけに、
がんのことを多くの人に知ってもらい、研究促進のための募金を集める
目的で、大西洋横断航海を計画。
仕事を休んでトレーニングを重ね、1月1日に全長約5.8メートルのボートで
アフリカ北部のカナリア諸島を出発。
航海中は、1日に最大で12時間ボートをこぎ続け、
食事は宇宙飛行士が食べるような凍結乾燥食が中心。
何度も船酔いに悩まされ、両手には水膨れができ、体重は9キロ減。
航海の模様は、毎日ブログに書き、衛星電話を使って更新。
電源は、太陽光発電装置から。
リドリーさんの家族と募金集めに協力した仲間がGPSで航跡を追い、
衛星電話で連絡を取り合った。
約4750キロメートルの航海を終えたリドリーさんは、
アンティグア・バーブーダに入港し、地元住民ら大勢が出迎えて歓迎。
国際団体のオーシャン・ローイング・ソサエティー・インターナショナル
によると、ボートで大西洋を東から西へ渡る航海には
これまで85人が挑戦したが、ほとんどが失敗。
米国人で成功したのは3人のみで、リドリーさんが最年少。
大西洋単独横断の目標は達成したが、がん研究に寄付するため、
50万ドル(約4800万円)を集めるという目標の方はまだ道半ば。
残り40万ドルを集めるために、傷が癒えて痛みが治まったら、
募金集めを再開する。
家族とともに設立した団体「ロウ・フォー・ホープ」では、
がん研究促進のために同じような冒険を計画しているアスリートを支援。
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200903300022.html
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