2009年4月11日土曜日

手漕ぎボートで大西洋を単独横断、がん研究の募金募る

(CNN 3月30日)

手漕ぎボートで、大西洋を横断する単独航海に挑戦していた
米国人のポール・リドリーさん(25)が、88日間にわたる航海を終え、
カリブ海のアンティグア・バーブーダに無事到着。

リドリーさんは、2001年に母親を皮膚がんで亡くしたことをきっかけに、
がんのことを多くの人に知ってもらい、研究促進のための募金を集める
目的で、大西洋横断航海を計画。

仕事を休んでトレーニングを重ね、1月1日に全長約5.8メートルのボートで
アフリカ北部のカナリア諸島を出発。

航海中は、1日に最大で12時間ボートをこぎ続け、
食事は宇宙飛行士が食べるような凍結乾燥食が中心。
何度も船酔いに悩まされ、両手には水膨れができ、体重は9キロ減。

航海の模様は、毎日ブログに書き、衛星電話を使って更新。
電源は、太陽光発電装置から。
リドリーさんの家族と募金集めに協力した仲間がGPSで航跡を追い、
衛星電話で連絡を取り合った。

約4750キロメートルの航海を終えたリドリーさんは、
アンティグア・バーブーダに入港し、地元住民ら大勢が出迎えて歓迎。

国際団体のオーシャン・ローイング・ソサエティー・インターナショナル
によると、ボートで大西洋を東から西へ渡る航海には
これまで85人が挑戦したが、ほとんどが失敗。
米国人で成功したのは3人のみで、リドリーさんが最年少。

大西洋単独横断の目標は達成したが、がん研究に寄付するため、
50万ドル(約4800万円)を集めるという目標の方はまだ道半ば。
残り40万ドルを集めるために、傷が癒えて痛みが治まったら、
募金集めを再開する。

家族とともに設立した団体「ロウ・フォー・ホープ」では、
がん研究促進のために同じような冒険を計画しているアスリートを支援。

http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200903300022.html

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