2009年4月9日木曜日

「三陸の食卓をおすそわけ」実行委員会「奇跡の海」プロジェクト「継続」

(東海新報 4月3日)

気仙の官民有志で組織する「三陸の食卓をおすそわけ」実行委員会
(会長・佐藤博文きのこのSATO販売㈱代表取締役)は、
21年度も国が地方を支援する「地方の元気再生事業」に取り組む。

同事業で、昨年度から実施している
「奇跡の海『三陸』浜の町再生プロジェクト」が、先導性のある
新しい流通形態に挑戦していると評価、事業継続が決定。

地方の元気再生事業は、地域から提案されるプロジェクトを国が選定し、
その取り組みの立ち上がり段階を支援。

三陸の食卓をおすそわけ実行委員会は、昨年度応募し、
国の委託事業費2100万円で、奇跡の海プロジェクトを実施。
地域活性化戦力チームによる評価の結果、21年度も継続。

国の再生事業には昨年度、全国から1186件の応募、120件が選定。
本県は、選定4件がいずれも継続。

同実行委員会は、気仙の食品産業や行政が中心となり、18年設立。
メンバーは、きのこのSATO、八木澤商店、酔仙酒造、御菓子司木村屋、
清流ファームや生産者、県大船渡地方振興局、
大船渡農業改良普及センターなどで構成、
官民連携組織で産物の売り込みに力を入れている。

奇跡の海プロジェクトでは、特産カキ養殖の水揚げやカキむきの番場の
風景などをライブカメラとホームページ「いわてピュアモール」
http://www.pureiwate.com/)を活用して配信。

気仙の産地の様子を、ライブ中継しリアルタイムで伝えながら
生産者と消費者を直結。
ネット販売と一体的な買い物システムづくりに取り組んだ。

イベント販売は、計7回実施。
東京の商店街や仙台のオフィス街、スーパーマーケット、盛岡の百貨店に
出向いて、産地のライブ中継映像を流しながら三陸気仙の食材を
宣伝し売り込んだ。

気仙各地を一泊2日で巡る食の体験バスツアーも4回実施し、
仙台や盛岡方面のツアー客を産地に呼び込み、
カキむき体験や番屋の浜料理、放牧鶏農場、酒蔵、
みそしょうゆ蔵の見学など浜の食文化を体験。

実行委企画担当の八木健一郎さん(三陸とれたて市場)は、
「一年間実施してストックされた資源の豊かさや、それがあることの強みを
あらためて実感した」
内容を改善しながら、21年度の事業では「明確な成果を出したい。
ライブ映像を地元の飲食店や小売店などのホームページに無料提供し、
食材を一括発送する仕組みづくりをし、産地と消費者のつながりを強めたい」

実行委員会では事業計画を作成し、5月中旬に計画内容の審査を受け、
6月上旬に委託契約を締結する予定。

http://www.tohkaishimpo.com/

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