2009年4月29日水曜日

要注意!体重5キロ以上減 増加より高死亡率 9万人調査

(2009年4月23日 毎日新聞社)

成人になってから体重が5キロ以上減った人は、
増えた人や変化の少ない人より死亡率が高くなることが、
厚生労働省研究班が実施した国内9万人を対象とした調査で分かった。
日本人の体重変化と、死亡率の関係が明らかになったのは初めて。

研究班は、90年と93年、がんや循環器疾患になっていない
40・69歳の男女計9万人を05年まで追跡調査。
20歳以降に体重が5キロ以上減った群、5キロ以上増えた群、
変化が5キロ未満の群の3グループに分け、死亡率を比べた。

その結果、男性は、体重減少群の死亡率が変化の少ない群の1・44倍、
女性は1・33倍と高かった。
男性の体重増加群の死亡率は、変化の少ない群の0・89倍、
女性は0・98倍と逆に低かった。

調査開始時40・49歳だった男性は、体重減少群の死亡率が
変化の少ない群の1・61倍。
がんや循環器疾患による死亡率でも、
男女とも体重減少群が変化の少ない群を上回った。

調査開始時の肥満度のほか、喫煙や高血圧・糖尿病など
生活習慣病の有無とも関係なく、体重減少群の死亡率が高かった。
ダイエットによる影響は調べなかった。

研究班の斉藤功・愛媛大准教授(公衆衛生学)は、
「死亡率を上げている原因は不明だが、成人以降の自然な体重減少は、
健康障害が起きているシグナルの可能性がある」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/23/95829/

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