2009年5月2日土曜日

スポーツ21世紀:新しい波/300 市民マラソン熱/8

(毎日 4月25日)

ランニング用品専門店「アシックスストア原宿店」がオープン。
スポーツ用品メーカーのアシックスの直営店としては、
国内では銀座に続く2店舗目。
テクニカルスタッフの高橋洋平さんは、
「皇居周辺だけでなく、明治神宮外苑や代々木公園など、
ここも東京のランニングスポット」

ランニングブームは、スポーツ用品メーカーのビジネスに波及効果。
民間の調査会社「矢野経済研究所」によると、
08年ランニングシューズの国内の出荷見込みは1595万足。
スポーツシューズ全体の21・3%を占め、
ウオーキング用を含めると2100万足にも上る。

伸び率でも、ゴルフやバスケット用シューズの苦戦に対し、
ランニング、ウオーキングは前年比7%台の増加見込み。

メーカーが注目するのが、女性を中心にしたウエア市場。
ランニングショップには、色鮮やかなウエアが並ぶ。
従来のウエアは、タンクトップに短パンが主流だったが、
ランニング用のタイツが普及、07年スカートやドレスも登場。
メーカーのデザイン競争が激化した。

アシックスは、高橋尚子さんが「ラストラン」と位置付けた
名古屋国際女子マラソンで着たものと同じシャツを限定版として販売、
ヒット商品になった。

アシックスは、昨年10~12月の3カ月の売り上げが前年比20%増、
ミズノもウエアは20%台の増加を見込んでいる。

ブームを当て込んだビジネスは、シューズやウエアにとどまらず、
パソコンを使ったソフト部門にも広がる。

ナイキは、シューズに取り付けたセンサーで、走行距離などを計測、
パソコンで管理するホームページを開設。
アディダスも、イベント紹介と交流場所としてのサイト
「ランニング共和国」を開き、愛好家の取り込みを図る。

KDDIも、GPS(全地球測位システム)機能付きの携帯電話に
コースや速度、カロリーなどを計算、管理できるプログラムを搭載。

http://mainichi.jp/enta/sports/21century/

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