(岩手日報 4月22日)
春の行楽シーズンを控え、奥州市や平泉町を訪れる観光客や
地元住民の間で、両市町境に位置する国道4号平泉バイパス森下交差点
について、「不便だ」、「分かりづらく危険だ」などの声。
同市衣川区中心部へと進むには、同交差点から右左折を繰り返す必要、
地元は早急な改善を求めている。
平泉バイパスは、国道4号の渋滞緩和と、大雨などによる道路冠水を
解消するため昨年8月、開通。
森下交差点は、同バイパス北口に位置、奥州市水沢区方面(北側)から
交差点に進入した場合、直進すれば一関方面へ、
左折なら同市前沢区の白鳥舘遺跡方面に向かう。
問題視されるのは、奥州市衣川区民や中尊寺参拝客らが進む右折ルート。
衣川区中心部に向かう主要地方道花巻-衣川線へと進むには、
交差点右折レーンを右折後、右折、左折、左折、右折を
経ないとたどり着けない。
信号機もなく、渋滞することも。
同路線は、衣川区を横断、国史跡・長者ケ原廃寺跡や
レジャー・宿泊施設などにもつながる。
煩雑な経路は、バイパス開通時から不評。
奥州市衣川総合支所によると、市や観光施設などに地域住民や観光客、
トラック運転手らから、「分かりづらく危険だ」と苦情が。
道に迷い、急停車したことによる追突事故も。
史跡を見に訪れた仙台市の若槻正さん(71)は、
「前に来た時と様子が違い、カーナビにも出ず混乱した。
案内表示はあったのだろうが、運転に必死で見落とす」
事態打開のため、両市町の住民は昨年11月、
「平泉バイパス森下地区交差点整備促進期成同盟会」
(佐藤祐宏会長)を設立。今年3月には、右左折を解消する道路整備
(約300メートル区間)を達増知事らに要望。
独自のアンケート調査も行い、八割を超す「改善すべき」の声を集めた。
県は、利用実態調査などを基に対応する構え。
勝部修県南広域振興局長は、「大型連休を含む利用状況や
住民の声を踏まえ、国や地元自治体と対応を協議したい」
佐藤会長(68)は、「改善を促すため、署名運動も検討中。
衣川の玄関口が複雑では、住民も観光客もやりきれない思いを訴えたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090422_5
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