2009年5月7日木曜日

ガムに成績向上や減量の効果? メーカー出資の米研究

(CNN 4月28日)

ガムをかむことで、生徒の学業成績が上がったり、食欲が抑えられ
ダイエットの助けになったりするとの研究結果が、
米国の実験生物学会で報告。
いずれの研究も、大手ガムメーカー系の「リグレー科学研究所」が
資金を出しているため、結果を疑問視する専門家もいる。

1つは、ベイラー医科大のチームが実施。
テキサス州ヒューストンの学校で、8年生(中2に相当)108人を
2つのグループに分け、一方には宿題をしたりテストを受けたりしながら
ガムをかむよう指示。
もう一方は、ガムをまったくかまないグループとした。

14週間にわたる追跡調査の結果、ガムをかんだグループは
かまなかったグループに比べ、数学の標準テストの点数が3%高くなる
など、全般的に成績が良くなることが分かった。

教師らの報告によれば、ガムをかんだ生徒たちには、
集中力が長続きする傾向がみられた。

ルイジアナ州立大のチームによるもう1つの研究では、
115人を対象に、ガムと食欲の関係を検証。
昼食後に毎時間3回ずつガムをかむと、高カロリーのおやつが減る。
ガムをかんでいると、甘いものを食べたいという欲求が抑えられる。

ニューヨーク大の栄養学者、マリオン・ネスル博士は、
「ガムは、カロリーがあってもごく少ないので、
ダイエットが促進されるなら有用といえる」

「それぞれの研究の目的はただひとつ、ガムの販売促進だ。
メーカーに都合の良い結果が出るのは当然だろう」と批判。

業界とは直接関係のない研究でも、ガムの効用はすでに指摘。
米歯科医師会(ADA)は、「食後20分間、砂糖不使用のガムをかむと、
虫歯予防に役立つ」との見解。
かむ行為によってだ液が分泌され、口中の酸や細菌を洗い流すため。
だ液は酸を中和するので、胃酸逆流の症状に効くとの報告。
ガムをかむことで、脳への血流が最大25%増加するとの説。

オハイオ州クリーブランド・クリニックのマイケル・ベニンガー博士は、
「ガムは喫煙と違い、ほとんど害がない。
顎関節症や慢性の緊張型頭痛があったり、
夜間に歯ぎしりをしたりする人を除けば、害より利点のほうが大きい」

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200904280027.html

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