2009年11月13日金曜日

新しい波/323 ラグビーの五輪復帰/4止

(毎日 11月7日)

全国高校大会で2回優勝の東海大仰星(大阪)は、
7人制にも力を入れる。
同校からは、7人制日本代表に大畑大介、
正面健司(ともに神戸製鋼)らを輩出。
土井崇司監督は、「正面から、
『仰星で習った7人制の理論が役立った』と言われたことがある」

今の高校生は2016、20年五輪で中核の世代、
7、11年後を現実的にとらえるのは難しい。
仰星にも高校日本代表候補、17歳以下日本代表がいるが、
「チャンスがあれば五輪に行きたい」、
「五輪はピンとこない」と本音はさまざま。

土井監督は、高校世代の7人制強化について、
「日程の整理が必要」と指摘。

全国高校大会前後に新人大会、4月に全国選抜大会、
5、6月に地区大会などがあり、夏は冬の花園予選の
土台固めと、15人制の日程が目白押し。
都道府県、地区で日程が異なるため、
合同強化の期間が限られる。

日本協会、全国高体連ラグビー専門部は、日程の再編成など、
五輪に向けた高校生の強化策を練っている。

今月下旬、7人制で将来有望な全国の中高生を集めた
合同練習と、才能の発掘を始める。
現在15人制の国体(少年)の7人制化、4月に東京で行われる
7人制大会「ジャパンセブンズ」の規模拡大などの案も。
12月に意見集約、来春に答申を出す予定。

7人制は、部員不足の高校にとって新たな目標となる可能性も。
全国高体連の登録人数は、91年度の5万7826人をピークに、
08年度は2万9527人まで減少。
全国高校大会の予選に参加した合同チームは、
全国で76チーム、237校(08年度)。

北野高(大阪)は、橋下徹・大阪府知事が所属した
87年度に花園に出場したが、現在は部員が5人。
佐藤隆夫監督は、「7人制なら、参加の可能性が広がる。
合同の名でなく、北野の名でできるのは喜ばしい」

高校年代でいかに五輪を意識させ、
7人制の普及、強化を進めていくか。
日本協会の岩渕健輔・ハイパフォーマンスマネジャーは、
「7人制をプレーできる大会を作る方向で考えたい」

http://mainichi.jp/enta/sports/21century/news/20091107ddm035050052000c.html

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