2009年12月28日月曜日

精子の"守護神"発見 タンパク質がDNA保護

(2009年12月15日 共同通信社)

哺乳類の精子がつくられる際、遺伝情報が正しく伝わるように
DNAを保護しているタンパク質を、
京都大の中馬新一郎助教らのチームが発見、
15日付の米科学誌デベロップメンタルセルに発表。

中馬助教は、「いわば精子の守護神。
男性不妊症の診断や治療法の開発に役立つと期待」

チームは、「Tdrd9」というタンパク質を合成できない
遺伝子操作マウスを作製。
雄のマウスの精巣を調べると、DNAに自分自身を次々にコピーする
「転移性遺伝子」と呼ばれる小さな遺伝子が異常に増殖し、
精子が全く形成されない。
雌マウスは、生殖機能に異常がなかった。

このタンパク質は通常、転移性遺伝子を抑制する役目を
果たしているらしい。
男性が原因の不妊症は、全体の3~5割を占め、
中でも無精子症が最も深刻。
中馬助教は、「人の精巣でのタンパク質の詳しい働きについて、
産婦人科医と研究を進めたい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/12/15/113089/

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