(岩手日報 12月25日)
県教委は、小中一貫教育のモデル地区に、
奥州市前沢区と普代村を指定。
法貴敬教育長は、「9年間の系統的な教育と小中の先生が、
相互交流でさまざまなことに気づくことが重要」と狙い。
地元の保護者らは、「将来を担う子どもたちの新たな教育」を歓迎。
法貴教育長は、「東京都三鷹市など、全国の自治体が
小中一貫を進めている。
2地区は、本県でのモデルをつくり上げてもらいたい」と期待。
県教委は、2010年度から3年間、両地区に計4人の教師を
加配し、助言者を派遣。
奥州市の菅原義子教育長は、「14年度に区内小学校を統合し、
1小1中となる。
この状況で、小中一貫がより良い学習環境の保障につながる」と
以前からあたためていた構想を語る。
教員経験を持つ前沢区の鈴木秀悦さん(67)は、
「小中の人事交流は、ほとんどないのが現状。
子どもより、教員に大きな意味がある」と指摘。
同区の保護者小野寺尚さん(47)は、
「学力低下が言われている。
小中一貫には、より高度な授業内容を求めたい」と期待。
普代村の熊坂伸子教育長は、「テーマは、教育関係者だけで
決めることではなく、地域の思いをくみ上げたい。
人材を育てるため、学力だけでなく、
人間力や地域を思いやる気持ちなどを考えている」
普代小のPTA会長森田幸一さん(52)は、
「今は、小学校統合が最大の関心事。
保護者の多くは、小中一貫教育をまだよく理解していない。
モデル地区指定を、村の教育の将来を考える機会にしたい」
同村中村の主婦上下優子さん(40)は、
「(小中一貫教育による)小学の教科担任制は、
苦手科目などを持つ子どものためによさそう。
学力向上だけでなく、人の気持ちや命の大切さ、
地域とのつながりなどの学習にも力を入れてもらいたい」と期待。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091225_6
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