(東海新報 12月18日)
野球に「もったいない精神」を―。
大船渡市の社会人野球チームと木工作家が協力し、
折れて使えなくなった木製バットを、木工品の靴べらとして蘇らせた。
これまでほとんどが捨てられるだけだった廃材を、
有効活用するエコな取り組みに注目が集まりそう。
バットは、同市の社会人硬式野球チーム、
赤崎野球クラブ(菅原敬司部長)が提供。
質のいい木で作られながら、折れれば捨てられるだけのバットを、
「もったいない」と感じていた同市赤崎町の木ばくり工房
(佐々木淳一さん経営)に送り、木工品として蘇らせることを依頼。
どんなものに仕上げるか、当初は答えが見えず、
試行錯誤したという佐々木さん。
最終的には、縦にひびが入ったように割れた形状が多いことから、
靴べらにしようと決定。
「細かく砕いて別のものに仕上げるのは簡単だが、
できるだけバットの形を残したかった」というこだわりが
生きた木工品が完成。
出来上がった靴べらは手触り、光沢もよく、実際に使ってみると、
バット表面のカーブがほどよく踵にフィットする逸品。
完成品は、同クラブの後援会に寄贈する予定。
佐々木さんは、「木も折れて捨てられるだけでは面白くないだろう。
別のモノとして、もう一回日の目を浴びさせてやれればうれしい」
菅原部長は、「折れたバットから、素晴らしい出来栄えの
木工品が生まれた。
エコが叫ばれる時代に、野球界も資源を無駄にしないよう
積極的に取り組むべき」と活動の意義。
http://www.tohkaishimpo.com/
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