2010年1月2日土曜日

未来へのパス:全国高校ラグビーを前に/中 7人制特化プロジェクト

(毎日 12月23日)

日本ラグビー協会は、世界の強豪と戦える「金の卵」を発掘し、
育成するプロジェクト「セブンズ(7人制)アカデミー」
初めて開いた。
17歳以下の男子日本代表(15人制)の一部選手に加え、
各地域協会などが推薦した小学生から高校生までの
男女62人を、味の素ナショナルトレーニングセンターに集め、
選考テストや7人制日本代表との合同練習、
栄養学やアンチ・ドーピングの講義などが組まれた。

7人制に特化したタレント発掘、育成のプロジェクトは
これまではなく、日本協会の山本寛・選手発掘総括マネジャー
(元法大監督)は、「五輪採用を見越して、長く構想を温めてきた」

来年以降も、年4回実施する予定、山本マネジャーは、
「選考テストの結果や成長度に応じ、選手を入れ替える。
高度なプログラムで継続的に育成、強化し、
将来の日本代表につなげたい」

今大会の優勝候補の一角、東福岡(福岡)のCTB布巻峻介(2年)は、
今年度、7人制日本代表の練習生に選ばれた。
日本協会関係者も、「これまで聞いたことがない」と驚く異例の抜てき。
村田亙・同代表監督は、「花園で(1年時の)彼を見て、
若いうちから経験を積ませたいと思った」

山本マネジャーは、「五輪は、ワールドカップ(W杯)より注目度が高く、
ラグビーのアピールにつながる」
五輪の目標はメダル獲得だが、今年の7人制W杯1次リーグでは
男女とも全敗するなど、世界の強豪と差が大きい。
中学は12人制、高校は15人制が中心で、
7人制になじみがないだけに、16、20年五輪で中核となる
この世代を鍛えることが、躍進には欠かせない。

アカデミーにも参加した布巻は、「他の人より、早くスタートが切れた。
学んだ組織ディフェンスは、東福岡でも(15人制の練習に)
早速取り入れた」
栄養学の講義を受け、野菜を毎日食べるなど食生活も変わった。
山本マネジャーは、「アカデミーで得た課題を各自持ち帰り、
学校で鍛錬する。その仕組みも構築したい

http://mainichi.jp/enta/sports/general/archive/news/2009/12/23/20091223ddm035050042000c.html

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