(毎日 12月23日)
日本ラグビー協会は、世界の強豪と戦える「金の卵」を発掘し、
育成するプロジェクト「セブンズ(7人制)アカデミー」を
初めて開いた。
17歳以下の男子日本代表(15人制)の一部選手に加え、
各地域協会などが推薦した小学生から高校生までの
男女62人を、味の素ナショナルトレーニングセンターに集め、
選考テストや7人制日本代表との合同練習、
栄養学やアンチ・ドーピングの講義などが組まれた。
7人制に特化したタレント発掘、育成のプロジェクトは
これまではなく、日本協会の山本寛・選手発掘総括マネジャー
(元法大監督)は、「五輪採用を見越して、長く構想を温めてきた」
来年以降も、年4回実施する予定、山本マネジャーは、
「選考テストの結果や成長度に応じ、選手を入れ替える。
高度なプログラムで継続的に育成、強化し、
将来の日本代表につなげたい」
今大会の優勝候補の一角、東福岡(福岡)のCTB布巻峻介(2年)は、
今年度、7人制日本代表の練習生に選ばれた。
日本協会関係者も、「これまで聞いたことがない」と驚く異例の抜てき。
村田亙・同代表監督は、「花園で(1年時の)彼を見て、
若いうちから経験を積ませたいと思った」
山本マネジャーは、「五輪は、ワールドカップ(W杯)より注目度が高く、
ラグビーのアピールにつながる」
五輪の目標はメダル獲得だが、今年の7人制W杯1次リーグでは
男女とも全敗するなど、世界の強豪と差が大きい。
中学は12人制、高校は15人制が中心で、
7人制になじみがないだけに、16、20年五輪で中核となる
この世代を鍛えることが、躍進には欠かせない。
アカデミーにも参加した布巻は、「他の人より、早くスタートが切れた。
学んだ組織ディフェンスは、東福岡でも(15人制の練習に)
早速取り入れた」
栄養学の講義を受け、野菜を毎日食べるなど食生活も変わった。
山本マネジャーは、「アカデミーで得た課題を各自持ち帰り、
学校で鍛錬する。その仕組みも構築したい」
http://mainichi.jp/enta/sports/general/archive/news/2009/12/23/20091223ddm035050042000c.html
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