(読売 1月14日)
鉄分を通常の3倍含み、貧血の改善に効果が期待される
コメの開発に、東京大学の西沢直子・特任教授ら
日韓欧のチームが成功し、13日発表。
貧血のマウスに、このコメを与えたところ、症状が改善。
西沢教授らは、植物の体内で鉄を運ぶ
アミノ酸「ニコチアナミン」に着目。
遺伝子組み換え技術を使い、このアミノ酸をたくさん作るコメを開発。
ニコチアナミンは、土壌から鉄を吸収するのに必要な物質にも
変換され、鉄の吸収力が高まり、運搬能力の向上と合わせて
白米の鉄の含有量が3倍に増えた。
コメの鉄分は、通常より人間などが吸収しやすい状態。
鉄分は、生物にとって必須の栄養素で、
成長期には特に欠乏症になりやすい。
発展途上国を中心に世界の人口の約半数、
日本でも女性の約2割が、鉄不足による貧血に悩まされている。
西沢教授は、「途上国向けのコメ開発に取り組む
国際稲研究所などと協力して、実用化を進めたい。
小麦や野菜も、同じ技術で鉄分を高めることができる」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100113-OYT1T01192.htm
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