(サイエンスポータル 2010年1月26日)
JR東海は、同社の新幹線システムと超電導リニアシステムを、
米国に売り込む計画を発表。
既に昨年、同社の東海道新幹線システム、
超電導リニアシステムを、海外市場でそれぞれ販売する
独占的権利を有する会社2社が米国に設立。
数カ月間の調査結果を基に、参入可能な路線を絞り込み、
今後事業化に向けた営業活動を積極的に進めていく。
JR東海が、海外展開を狙うシステムは、
同社の新幹線システムN700系を国際仕様にした
高速鉄道システム「N700-I Bullet」と、
東京~名古屋間で2025年の営業運転開始を目指している
超電導リニアシステム「SCMAGLEV」。
米政府は、景気対策として今年80億ドル(約7,200億円)を
高速鉄道建設に投じる。
JR東海は、近い将来、同社の新幹線システムが採用される
可能性のある候補地として、フロリダ州のタンパ~オーランド~
マイアミ間、ネバダ州ラスベガス~カリフォルニア州ロサンゼルス間、
テキサス州や中西部の路線を挙げている。
超電導リニアシステム「SCMAGLEV」が参入可能な路線として、
メリーランド州ボルチモア~ワシントンDC間、
テネシー州チャタヌーガ~ジョージア州アトランタ間、
ペンシルバニア州などを挙げた。
両システムとも、将来は米国以外への展開も狙っていく。
葛西敬之・JR東海会長は、2025年の東京~名古屋間の
東海道新幹線バイパス(中央新幹線)営業運転に
自信を示したのと併せ、「世界に、21世紀型の陸上輸送を
波及させたい」と海外展開への強い意欲。
http://www.scienceportal.jp/news/daily/1001/1001261.html
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