2010年1月10日日曜日

キリスト時代の埋葬布発見 トリノ聖骸布の真偽に結論?

(CNN 12月17日)

イエス・キリストの時代、遺体を覆っていた埋葬布とみられる布が、
エルサレム旧市街で初めて発見。
研究者グループが16日発表。
キリストの遺体を包んでいたとされる「トリノの聖骸布」に、
新たな疑問を投げかける可能性が高い。

埋葬布の発見場所は、2000年に旧市街の外れで確認された
1世紀の集団墓所。
聖書に記述がある「血の土地」とみられている。
現地の湿度の高さを考慮した場合、こうした有機物が
原型をとどめていたのは極めて珍しい。

埋葬布の織り方は非常に単純で、
より複雑なトリノの聖骸布とは異なる。
研究者らは、聖骸布がキリストの処刑当時のものではなく、
後世のものであることの有力な証拠。
埋葬布の下にあった遺骨は、頭部と胴体の部分が別々に包まれ、
当時行われていた埋葬方法と一致。
墓の位置と併せて考慮すると、エルサレムの富裕層の男性。

遺骨を科学的に分析、この男性がハンセン病を患い、
結核で死亡した可能性が高いことが判明し、研究者らを驚かせた。
確認されたハンセン病の事例として最古、
結核が当時貧困層から富裕層まで、幅広い階層に
打撃を与えていた病気である。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200912170017.html

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