2010年5月4日火曜日

支えます農への志 宮古・新規就農補助事業スタート

(岩手日報 4月24日)

宮古市が、2010年度からスタートした
新規就農対策事業の第1号として、
同市板屋の吉浜孝明さん(28)が、上山則夫さん(49)方で研修。
担い手の確保を目指す同事業は、研修者と受け入れ農家に、
それぞれ市単独で研修費などを補助。
市は、「農業振興へ制度を、どんどん活用してほしい」と呼び掛け。

吉浜さんは同市出身で、酪農学園大卒業後、
養豚会社勤務やスイスでの野菜栽培研修を経て、
昨年6月から上山さん方で研修中。
今年4月、市の事業を活用し、
今後2年間、農業技術や経営を学ぶ予定。

吉浜さんの実家は、農家ではないが、「野外で働き、野菜が日々
成長するのを見て、収穫できるのが楽しい」と、地元で就農を希望。
「地域に合った技術を研修したい」と、
野菜の栽培方法を学んでいる。

研修を受け入れた上山さんは、農協を退職後、専業農家となり、
トマトやピーマンのハウス栽培や露地での野菜栽培などを展開。
自身も、青年海外協力隊員としてパラグアイで農業指導、
岩手大など主催のいわてアグリフロンティアスクールを修了、
アグリ管理士となっている。

上山さんは、「農家も、体が動くうちに新規就農者を育てれば、
地域の農業が盛り上がる」
吉浜さんに、「マニュアル的にやっては、失敗することがある。
観察をしっかりしよう」、
「農業は、産業として伸びる可能性がある。
遊休農地も多く、若い人にはどんどん挑戦してほしい」

同市は、10年度から新規就農を希望する研修者に月額5万円、
家賃の半額を上限2万円で、2年以内補助する支援事業をスタート。
受け入れ農家や農業法人にも、月額3万円を補助。
就農時にも、施設整備などに補助。

市農業課の佐藤広昭課長は、
「地産地消、食の安全への関心の高まりなど、
農業は重要性を増している。
農業の振興へ、新規就農者らを支援していきたい」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100424_9

0 件のコメント: