2010年5月14日金曜日

「海中の凧」発電、4年以内の実用化目指す スウェーデン

(CNN 5月7日)

海底につないだ凧のようなタービンで、
海流のエネルギーをとらえ、発電に利用する技術の開発に、
スウェーデンの企業が取り組んでいる。
来年にも、試作品のテストを実施、4年以内に実用化する計画。

同国の新興企業、ミネスト社が開発を進めているのは、
「Deep Green」と名付けられた装置。
約12mの羽に、約1mのタービンを取り付け、
海底に100mほどのケーブルで固定。
かじで羽の向きを変えることができ、従来の潮力発電装置に比べ、
小さいのが特徴。
同社によると、実際の海流の速さの10倍に相当する
エネルギーをとらえることができる。
発電容量は、500キロワットになる。

同社のテッド・ローゼンダール最高技術責任者(CTO)は、
「海流の遅い場所やより深い場所など、
これまで潮力発電ができなかった海の利用が可能になる」

同社は、試作プロジェクトに必要な200万ユーロの資金を調達。
北アイルランド・ストランフォード湾でのテスト実施に、めどが立った。
ここは、干満の差が大きい入り江で、
すでに英企業の潮力発電所が稼動。

潮力発電には、水力発電のようなダムを設ける方式と、
風力発電の風車と同じようにタービンを回す方式があり、
ディープグリーンは後者に。
どちらも設備に費用がかかるが、海水の流れは風などに比べ、
安定しているため、有力な代替エネルギー源として期待。

http://www.cnn.co.jp/science/AIC201005070017.html

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