(日経 2010/4/6)
川崎市臨海部の企業の顔ぶれが、変化し始めた。
石油や化学、鉄鋼といった京浜工業地帯を代表する
重厚長大型業種の工場が一部閉鎖を決める一方、
廃棄物リサイクルのアミタホールディングス(HD)など、
環境・リサイクル関連の事業所が相次ぎ稼働し、
羽田空港の国際化を前に、物流施設を拡充する企業も目立つ。
今後も、新旧業種の入れ替わりが進みそう。
アミタHDは、子会社のアミタが川崎区に
川崎循環資源製造所を稼働。
産業廃棄物からセメント原料を製造。
再資源化施設として、国内3カ所目の製造所で、
生産能力は1日に最大158トン。
川崎市臨海部は、「内陸部だけでなく、海沿いのセメント会社に
輸送可能な最適な場所」(熊野英介アミタHD会長兼社長)との位置付け。
大型リチウムイオン電池を製造するエリーパワーは、
川崎区に量産工場を稼働。
太陽光などによる発電装置と組み合わせた電源システムなどに
利用する大型リチウムイオン電池を、年間20万個を生産、
将来は同120万個体制にする方針。
第一高周波工業の加工工場も、今月末に完成、5月中の稼働。
同社は、高周波を使った誘導加熱技術に強みを持つ。
金属部品の熱処理など、CO2を発生させない技術として注目。
市の産業別製造品出荷額推移(2008年)によると、
全体の4分の1を占める石油は、07年に比べ約24%減った。
昭和シェル石油は2月、需要縮小に伴い、生産能力を落とすため、
子会社である東亜石油の京浜製油所扇町工場を閉鎖。
この分野では同社以外に、事業の縮小を検討している企業がある。
臨海部では、企業の物流拠点整備も進む。
羽田空港の再拡張に伴う国際化で、一段と貨物が集中する
川崎の臨港地区は、「成長余地が大きい」と考えての立地。
物流サービスの山九は、首都圏物流センターが稼働。
4階建て、総保管面積約8万6000平方メートルの
「フラッグシップ(旗艦)拠点」(同社)。
ニチレイ子会社で低温物流を担当する
ニチレイロジグループ本社は、11年2月完工を目指し、
大型冷蔵倉庫を建設中。
山九が拠点開設を決めた理由の一つは、
「羽田空港と横浜・東京・川崎の3港が、20分圏内にある位置」(同社)。
市は、「川崎臨海部の企業の顔ぶれは今後、少しずつ変わっていく」
(経済労働局産業振興部)
http://www.nikkei.com/news/latest/related-article/tc/g=96958A9C93819490E2E7E2E68B8DE2E7E2E6E0E2E3E29EEAE0E2E2E2;c=DNX;cg=31;bu=BFBD9496EABAB5E6B39EB5BDB6BFAB93AAB886A3B5BBB4E0FDA6B38A82B3A0E19E838A9DA7B3B685A48082BB9C82E0ABAB9F94A381A7EA83AAE2EBB9A49FEBBAE2A684B0A29CFD95BE98A0B1E295F991A4A8878287E0BEF9EBB39F90BCA5A0B38BEB86A6E4AA808B809EBE9EB3A1BFB79C82B083A0919C84BDB0949E859DBD8BBBA8FDEBBF889EB3B1B68395A19097A396E785989E85A6819CE2B0979CA79AA5AA91E0E284EAE083A481909DE7E0B7E5BEB69B84AA91A1E59F95B89AE385E3B6EABE9C9B91F997948881B8BB9A96E693B0FD949FE581A4E4B9A2AB8696BC88B393E383B0B9BBA29DA0A19C9B838AB5B79D95E2A6BCE796BDE787A2B49EBB88B3BDB4AA97B18B91BDBDA3E3B398B8B682B5A690BF9FE0BA9CE386E485F99BE4859BEA808BABB5A8A0A2A5EAB8BCBAEAB7E6A8B3999FE1BEB0A8B091E484EA8883B9E3888B95B19794B59BE0A0BF88B9A29EE2BDE0A2BC8B959DA6AA91908BFDA1919A9886FDB7A4ABB59697EF
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