(2010年5月14日 Japan Medicine(じほう))
医療機関における多職種連携に関して、今後の方向性を左右する
第1回目のチーム医療推進会議が、厚生労働省で開かれた。
会議では、「チーム医療の全体像」、「チーム医療における看護業務」の
両テーマに対応し、2つのワーキンググループ(WG)が設置。
特に看護業務については、全国的な実態調査を実施するほか、
大学院と協力して特定看護師(仮称)養成のための
モデル事業を始める方針が示された。
チーム医療推進会議では、昨年8月から今年3月に開かれた
「チーム医療の推進に関する検討会」の報告書を基に、
具体的方策の実現に向けて検討を進める。
座長には、永井良三・東京大大学院医学系研究科教授。
WGについては、全体像について検討する「チーム医療認定検討WG」、
「チーム医療推進のための看護業務検討WG」を設置。
前者は、チーム医療を推進する医療機関の認定基準や、
医療機関の認定主体がテーマとなる予定、
「医療機関がチーム医療をやっている、やっていないという
要件を決める趣旨であれば、日本医師会としては賛同できない」
(藤川謙二・日医常任理事)、
「認定」という言葉を使うことへの懸念が委員から示された。
「チーム医療推進方策WG」などの名称に変わる方向。
看護業務については、看護師の業務範囲や、特定看護師が手掛ける
「特定の医行為」の範囲を検討するため、
病院・診療所や介護関係施設など約3500カ所を対象とした
アンケート調査を実施。
関係団体の代表者へも聞き取り調査。
特定看護師に類似した看護師養成に取り組んでいる
大学院修士課程の関係者らと協力し、モデル事業も手掛け、
WGはその実施状況について随時報告を受ける予定。
【チーム医療推進会議の委員】
永井良三(座長) 東京大大学院医学系研究科教授
太田秀樹 全国在宅療養支援診療所連絡会事務局長
小川 彰 全国医学部長病院長会議会長
北村善明 日本放射線技師会長
堺 常雄 日本病院会長
坂本すが 日本看護協会副会長
島崎謙治 政策研究大学院教授
中山洋子 日本看護系大学協議会長
半田一登 日本理学療法士協会長
藤川謙二 日本医師会常任理事
藤本晴枝 NPO法人地域医療を育てる会理事長
宮村一弘 日本歯科医師会副会長
山本信夫 日本薬剤師会副会長
山本隆司 東京大大学院法学政治学研究科教授
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/5/14/120269/
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