(2010年7月1日 読売新聞)
岩手、沖縄、東京3都県の大学病院を、
人工衛星の超高速インターネット回線で結び、
精密な画像を使ってがんの病理診断を行う実験が行われた。
がん治療では、がん化した細胞を調べる病理医の診断が
欠かせないが、専門医の数は不足し、遠隔地での病理診断が
可能になれば、がん治療の地域格差の是正にもつながりそう。
実験は、岩手医大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で実施、
琉球大医学部と国際医療福祉大三田病院が参加。
2008年、打ち上げられた衛星「きずな」の
超高速インターネット回線を使い、参加病院が互いに
皮膚がんや乳がんなどの画像を交換するとともに、
医師同士が音声で会話しながら診断にあたった。
日本病理学会などによると、病理専門医は全国に2052人、
医師全体の0・7%にすぎず、多くが都市部の病院に集中。
岩手医大の沢井高志教授(62)は、
「手術中に、迅速な診断が必要な場合にも役立つ。
衛星回線を使うことで、光ファイバーなどの高速通信網がない
地域でも利用できる」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/1/122335/
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