(2010年7月2日 毎日新聞社)
高齢女性に多い骨粗鬆症を引き起こすたんぱく質が、
血管を硬くする「石灰化」も引き起こしていることが、
大阪大大学院の森下竜一教授(老年医学)らの研究で分かった。
この物質の働きを薬などによって抑えれば、
心筋梗塞などの危険が増す動脈硬化の予防が期待。
2日、米心臓病学会発行のサーキュレーション・リサーチに掲載。
骨粗鬆症の要因となる破骨細胞の増加は、たんぱく質の一種、
RANKLが活性化することが原因、
女性ホルモンが減少すると、RANKLが活性化する。
この物質の働きを抑える骨粗鬆症治療薬は現在治験中で、
森下教授は、「血管への効果も期待できる」
森下教授らは、骨粗鬆症患者の多くに血管が石灰化する現象が
見られ、血管細胞からRANKLが見つかることに着目。
ヒトの血管の平滑筋細胞をシャーレで培養し、
RANKLを加えたところ、石灰化が起こった。
遺伝子を改変して、人工的に動脈硬化にしたマウスに、
女性ホルモンを与えたところ、石灰化は抑制され、
RANKLが石灰化にかかわっていることが確認。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/2/122382/
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