(東海新報 7月3日)
森と川と海の保全に取り組んでいる
「三陸町地域の美しい水環境をつくり守る協議会」
(会長・中嶋久吉越喜来漁協組合長)と、
「気仙川流域基本計画推進協議会」
(会長・佐々木英一陸前高田市森林組合長)は、
平成21年度の取り組み実績を報告。
活動の成果が実り、両地域の主要河川や海域の水質は
改善が進んだり、良好な状態が保たれている。
三陸町地域の美しい水環境をつくり守る協議会。
中嶋会長が、「美しい自然環境を次の世代に継ぐため、
何をする必要があるのかを考えていきたい」、
河川や海域の水質状況、本年度の実施計画などについて協議。
水質状況は、吉浜川のBOD(生物化学的酸素要求量)が
環境基準を達成、吉浜湾、越喜来湾、綾里湾のCOD
(化学的酸素要求量)も水質が良好に保全。
吉浜海水浴場も水質Aが保たれた。
綾里地区で実施した生活排水対策事業「綾織の里」健全な水
環境プロジェクトは、各家庭がエコライフを実践した結果、
綾里川の支流で、CODと全窒素が減少し取り組みの効果が
あったことも報告。
重点施策では、浄化槽設置が目標値を下回ったが、
15指標の達成率は85~93%。
同協議会は、県の流域基本計画の推進組織で、
現行の三陸町地域流域計画が本年度で終了、
年内に新計画の策定作業に入る。
空席の協議会副会長に、村上禎太郎綾里地区公民館長を選任。
気仙川流域基本計画推進協議会では、
昨年度実施した水質調査結果が報告。
気仙川、矢作川、長部川は、BODが環境基準または類型Aを達成、
良好に保全され、市街地を流れる川原川も環境基準(類型A)を
満足する程度まで水質が改善。
広田湾は、検査3地点(長部沖、矢の浦沖、湾中央)のCODが
環境基準を達成し、水質がおおむね良好に保全。
海水浴場の高田松原と広田は水質Aで、良好な水質が保たれた。
重点施策の取り組み実績は、53指標の達成率が72~79%。
水質調査について、住田町内の気仙川のデータも入れてほしい、
という会員の要望に対し、事務局の県沿岸広域振興局では、
町で実施している水質検査のデータをもらって載せる方向。
http://www.tohkaishimpo.com/
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