(2010年6月29日 毎日新聞社)
コレステロール値が高く、「高脂血症」と診断された人は、
高脂血症ではない人に比べ、脳卒中で入院した際の死亡率が
約半分と低かったとの分析結果を、
大櫛陽一・東海大医学部教授(医療統計学)らが28日発表。
日本脳卒中学会の機関誌に論文が掲載。
社団法人「日本脳卒中協会」のデータを利用。
98~07年までに、脳卒中で入院した患者約4万8000人について、
高脂血症の有無と入院中の死亡率を分析。
脳卒中の一種の脳梗塞では、高脂血症のない約9900人の
約5・5%が死亡した一方、入院時に高脂血症と診断されていた
約2300人の死亡率は約2・4%。
脳内出血では、高脂血症のない約2800人の死亡率13・4%、
高脂血症の約440人は6・3%。
クモ膜下出血では、高脂血症のない約1300人の死亡率は約17・3%、
高脂血症の約110人は6・3%と約3分の1。
日本動脈硬化学会の高脂血症の診断基準は、
「LDLコレステロールが、血液1dL中140mg以上」など。
大櫛教授は、「コレステロールは血管の材料になるので、
高い方が血管の状態がよかったのだろう」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/29/122208/
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