(サイエンスポータル 2009年3月25日)
昨年、最も多く引用された論文は、
神原陽一・東京工業大学応用セラミックス研究所特別研究員の
鉄系高温超電導体に関する論文であることを、
米国の情報提供会社トムソン・ロイターが明らかに。
鉄系高温超電導体は、神原氏が
細野秀雄・東京工業大学フロンティア研究センター教授とともに発見、
直後から世界的な関心を集めているが、
論文被引用数でもそのインパクトの大きさが証明された形。
すでに、米科学誌「サイエンス」は昨年、山中伸弥・京都大学教授による
人工多能性幹(iPS)細胞研究に基づく細胞の再プログラミング化とともに、
細野教授らによる「銅酸化物ではなく鉄化合物から成る
第2の高温超伝導体の発見」を、2008年の「科学進歩ベスト10」に選択。
神原氏は、科学技術振興機構の研究員も兼ねており、
昨年10月、氏の「鉄ニクタイド系層状超伝導体の電子状態相図の完成」研究が、
同機構の戦略的創造研究推進事業
「新規材料による高温超伝導基盤技術」の新規課題に選ばれた。
細野教授、神原研究員は、未踏科学技術協会の第13回超伝導科学技術賞の
受章者にも選ばれている(授賞式は4月15日)
http://scienceportal.jp/news/daily/0903/0903251.html
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