2009年4月2日木曜日

かみかみセンサー:「口の万歩計」で食習慣改善 3000台販売

(2009年3月30日 毎日新聞社)

子どもによくかんで食べる習慣をつけさせようと、
長野県の教諭らが、かむ回数を計測する装置
「お口の万歩計・かみかみセンサー」を開発。
衛生機器メーカー「日陶科学」(名古屋市)が商品化し、
昨年7月から1万1550円で発売。
学校現場や歯科医院で人気を集め、約3000台が売れた。
よくかむことで、児童の肥満防止効果も表れた。

開発したのは、喬木村立喬木第二小学校養護教諭、安富和子さん(54)と
県立飯田工業高教諭、高田直人さん(45)。
装置は、耳の付け根からあごを取り囲むU字形で、
センサーがあごの動きをとらえる。
かんだ回数と食事時間が画面に表示される。

好ましいかむ回数とされる1口30回で電子音、1食1000回で
メロディーが鳴るよう工夫。

開発のきっかけは、安富さんが、前任の学校で給食時間に
リンゴをかじれない児童や、なかなかのみ込めない児童がいるのに
気付いたことだった。
「子どもたちにかむことを意識させたい」と考え、
ものづくりが得意な高田さんに相談。
1年がかりで装置の原型を完成。

安富さんによると、約350人の小学生で使用した結果、
肥満児はそうでない児童に比べ食事時間が約3分早かった。
早食いは、満腹と感じる前にご飯をかき込み、食べ過ぎてしまう。
家庭でも使った肥満児は、5カ月で約3キロやせ、体を動かすようになった。

高田さんは、「のみ込む力の落ちた高齢者がかむトレーニングをできるよう、
次は大人用センサーを開発したい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/3/30/94452/

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