(2009年3月30日 毎日新聞社)
子どもによくかんで食べる習慣をつけさせようと、
長野県の教諭らが、かむ回数を計測する装置
「お口の万歩計・かみかみセンサー」を開発。
衛生機器メーカー「日陶科学」(名古屋市)が商品化し、
昨年7月から1万1550円で発売。
学校現場や歯科医院で人気を集め、約3000台が売れた。
よくかむことで、児童の肥満防止効果も表れた。
開発したのは、喬木村立喬木第二小学校養護教諭、安富和子さん(54)と
県立飯田工業高教諭、高田直人さん(45)。
装置は、耳の付け根からあごを取り囲むU字形で、
センサーがあごの動きをとらえる。
かんだ回数と食事時間が画面に表示される。
好ましいかむ回数とされる1口30回で電子音、1食1000回で
メロディーが鳴るよう工夫。
開発のきっかけは、安富さんが、前任の学校で給食時間に
リンゴをかじれない児童や、なかなかのみ込めない児童がいるのに
気付いたことだった。
「子どもたちにかむことを意識させたい」と考え、
ものづくりが得意な高田さんに相談。
1年がかりで装置の原型を完成。
安富さんによると、約350人の小学生で使用した結果、
肥満児はそうでない児童に比べ食事時間が約3分早かった。
早食いは、満腹と感じる前にご飯をかき込み、食べ過ぎてしまう。
家庭でも使った肥満児は、5カ月で約3キロやせ、体を動かすようになった。
高田さんは、「のみ込む力の落ちた高齢者がかむトレーニングをできるよう、
次は大人用センサーを開発したい」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/3/30/94452/
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