2009年4月3日金曜日

新しいヨーグルトは胃潰瘍と戦う

(2009年3月30日 Medscape)

アジア諸国では、既に店頭に並んでいる新しいヨーグルトは、
胃潰瘍を予防および治療する新たな旨い方法を提供する可能性がある。
日本人研究者らが開発したこのヨーグルトは、
胃炎や胃潰瘍を引き起こす細菌と戦う。

生細菌を含む発酵乳製品であるヨーグルトは、カルシウム、蛋白質などの
栄養素が豊富に含まれる健康食品。
京都女子大学の化学者八田一氏は、
「この新しいヨーグルトによって、人々は今や胃潰瘍を引き起こす細菌を
予防または除去しながら、ヨーグルトの味覚を楽しむことができる」

多くの潰瘍は、ヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌、
アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬の過剰使用によって引き起こされる。
ヘリコバクター・ピロリによる潰瘍は、抗生物質や制酸薬によって
治療することができる。

ヘリコバクター・ピロリは、ウレアーゼという酵素を用いて、
胃の内側に付着し、感染を引き起こす。
最新のヨーグルトは、胃潰瘍と戦うようにデザインされ、
IgY-ウレアーゼという抗体を含んでいる。
このヨーグルトは、日本ではドクターPiro、韓国ではGutという名前で市販。

ウレアーゼに対する抗体の摂取が、ヘリコバクター・ピロリによる
感染の抑制に有効かどうかを検討。
ヘリコバクター・ピロリ陽性の42例を2群に分け、
一群は、4週間にわたり抗体を含む同ヨーグルトを1日3回摂取。
もう一群は、抗体を含まない通常のヨーグルトを同量摂取。
その結果、ヘリコバクター・ピロリの活性は、
抗体ヨーグルト摂取群において有意に低下。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/3/30/94536/

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