(2009年4月7日 共同通信社)
網膜芽細胞腫などにかかわるがん抑制遺伝子の一種Rbが
働かなくなっても、それを引き金に細胞の老化を促すスイッチが入り、
がん化を進みにくくする仕組みがあることを、
京都大の高橋智聡研究員らが突き止め、
米科学誌キャンサーセル電子版に発表。
生体に備わった二段構えの防御機構。
高橋研究員は、「Rbと老化という両方の防御機構が働かなくなると、
進行がんが起きるのでは。
がんの進行を遅らせる新たな治療法のヒントになるかもしれない」
チームは、遺伝子操作したマウスで実験。
Rbが全く働かなくなると、細胞の成熟を促すタンパク質「N-Ras」が
活性化して緩やかな老化が起き、がん化につながる
異常な細胞の増殖を抑えることが分かった。
Rbと老化遺伝子の両方を抑えたマウスでは、
悪性のがんが大幅に増加。
人の進行がんの多くでRbが働かない現象がみられるが、
老化遺伝子などにも異常が起きている可能性が示された。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/7/94961/
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