2009年4月15日水曜日

カキPRへサービス展開 大船渡町漁家ら研究グループ設立

(東海新報 4月12日)

地元産カキのPRと付加価値向上を図ろうと、
大船渡市大船渡町の漁家らが研究グループを立ち上げた。

食べ放題の焼きガキ販売サービス展開を視野に入れ、
漁家所得の向上や気仙産水産物の知名度アップが期待。

カキ養殖漁家らで構成するこのグループは、
「大船渡湾水産物流通研究グループ」(新沼敬司会長、会員4人)。
設立総会が開かれ、グループ規約や今年度の事業計画、
収支予算などを決めた。

設立の目的は、水産物の新たな販路開拓、付加価値向上などにより、
流通チャネルを多様化することで、
前浜資源の有効活用と消費拡大を図っていく。
事業計画では、主としてカキの低価格時期に付加価値を付けて
高価格で販売し、地場産品のPRに努めていくこと。

地元産カキは、例年1月以降、剥き身の築地市場価格が
他産地との競合により低迷したままシーズンを終え、
現状打開のため、カキに付加価値を付け、
高価格で安定した漁家収入を得る方法を模索していく。

具体的には、焼き台を設置した建物内で、時間内食べ放題の焼きガキを
消費者に販売する「カキ小屋」事業を、県や市、地元漁協の協力を
得ながら展開していく考え。

こうしたサービスは中国・九州地方で広まっていたが、
ここ数年で宮城県の松島や本県の山田町などでも開始。
山田町では、地元観光協会などが主体となって事業を展開、
45分食べ放題2000円の価格で、人気を博している。

碁石海岸観光まつり(5月4、5日)に、焼きガキ食べ放題ブースを設置。
試験的にサービスを提供し、来場者の反応などを確かめていく。

新沼会長は、「我々生産者は、消費者にカキをより手軽に
食べてもらえるよう育てている。
旬の良質なカキを幅広く、安く提供する機会を設けることで、
地元の水産物を全国にPRしていきたい」

http://www.tohkaishimpo.com/

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