2009年4月15日水曜日

女性のBMI、日本だけ「減少」 やせ願望?専門家、悪影響を指摘

(2009年4月7日 毎日新聞社)

日本人女性の肥満度を示す体格指数(BMI)が、
10代後半~20代にかけ減少に転じ、他国では見られない特有の傾向。
菅原歩美・筑波大研究員(内分泌代謝科)らのチームの研究。
米疫学誌の5月号に発表。

菅原さんは、「やせていることのイメージは良いが、
実際は健康や出産への悪影響が指摘」

BMIは、6歳ごろから増加。
日本の国民健康・栄養調査と、同様の調査を持つ米国、韓国のデータを
調べたところ、米国男女と韓国、日本の男性は、
10歳以降はBMIが増え続け、韓国女性は18歳ごろ増加が止まり、
20代は横ばい。
日本女性は、15歳ごろ増加が止まり、20代は年齢とともに減少。

58年以降の日本女性のBMIを解析した結果、
50-59年生まれの女性が10代後半から20代前半だった70年ごろ、
一斉にBMIが減り始めた。

若い女性のやせは、摂食障害やうつ傾向、骨密度の低下を起こしやすく、
出産時に低出生体重児になる確率が高い。
曽根博仁・同大教授は、「やせることを勧める風潮が強いが、
若い女性のやせは深刻。
70年ごろを境にやせ願望が強まった背景を探りたい」
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◇BMI(体格指数)

国際的に肥満度を示す指標として使われ、
体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗で算出。
日本肥満学会は、18.5未満をやせ、22を標準、25以上を肥満。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/7/94985/

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