(2009年4月7日 WebMD)
カフェインによって、運動による筋肉痛が軽減される。
コーヒーが、文字通り健康を増進する一杯になる可能性がある。
イリノイ大学の研究者らは、多量のカフェインを摂取する若年男性だけでなく、
そうではない若年男性においても、カフェインの摂取に関連して
疼痛が軽減することを見出した。
大学生に相当する年齢の健康な男性25例と、
運動する必要のある試験への参加の契約を結んだ。
一部の男性は、普段からカフェインを摂取、
1日にコーヒー4杯に相当する量を飲んでいたが、
他の男性は誰もそれほど多くを飲む習慣がなかった。
最大酸素消費量を測定するため、エクササイズバイクを用いた
最初の運動試験を受けた。
高強度の30分間の運動試験を2回受けた。
試験日の前にはカフェイン、アルコール、運動を控えるように指示。
1回の試験では、高強度の運動を行う1時間前に、
男性にプラセボ錠を服用。
もう1回の試験では、運動の前に男性にカフェインの錠剤
(コーヒー2.5 - 3杯に含まれるカフェインと同じ量)を服用。
酸素消費、心拍数、作業量に関するデータを収集、
男性が大腿四頭筋の筋肉痛をどのくらい感じているか定期的に質問。
カフェイン投与後は、プラセボ錠を投与後と比較し、
大腿四頭筋の筋肉痛が有意に軽減。
カフェイン摂取の習慣がある男性も、摂取の習慣がない男性も、
運動試験の前にカフェインを摂取することによって、疼痛が軽減した。
『International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism』
4月号に掲載。
◆カフェインは、どのようにして筋肉痛を軽減?
「脂肪代謝の促進に役立つ」が動機となり、
カフェイン含有する物質を摂取することが運動選手にとって一般的に。
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の運動学と地域医療の教授である
Robert Motl博士は、カフェインが疼痛処理に関係する脳、脊髄のシステムに
作用することを見出し、カフェインが疼痛を軽減できるのではないかと推測。
「予想外の知見は、普段カフェインを摂取することがない人々と、
日常的に摂取している人々に、カフェイン摂取後の運動中の疼痛が、
同じ量だけ軽減したこと」
さらに研究を進めることによって、疼痛軽減が運動選手の成績の改善を
もたらすことができたかどうかが明らかに。
「もし運動し痛みを感じると、疼痛は運動を止めるように教える
嫌悪刺激であるため、運動を止めてしまいがち。
少量のカフェインを摂取させ、感じられる疼痛を軽減できれば、
その運動を続けさせるのに役立つかもしれない」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/4/7/95007/
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