(CNN 4月7日)
2004年ノーベル平和賞を受賞したケニアの女性環境保護活動家
ワンガリ・マータイ氏(69)が、世界不況を引き起こした
支配層の貪欲さを批判、アフリカでも同じことが起きていると警告。
マータイ氏は、ケニアの元環境副大臣。
持続可能な開発と民主化、平和への貢献が認められ、
2004年ノーベル平和賞を受賞。
著書「The Challenge for Africa」は、間もなく米国で出版。
マータイ氏は、世界金融を揺るがしたのと同じ問題が、
アフリカを腐敗と飢えに追い込んでいると指摘。
「どんな社会であれ、規制がなく統制もなければ必ず、自らの欲のために
経済を操ろうと目論む、欲深い自己中心的な人たちの意のままに」
水不足や食糧難に見舞われているアフリカが、
世界不況と地球温暖化で一層深刻な影響を受けることを、
マータイ氏は懸念。
「アフリカで、人民を省みない指導者がいるとすれば、
人民がそれを許しているからだ」
責任ある指導者を求めるのなら、アフリカの人々が立ち上がり、
そのような指導者を要求しなければならない、と力を込めた。
「支配層のエリートたちは、貧しい者のことを考えようとしない。
貧困者を、自分たちの有利なように利用するばかりか、
金があっても、貧しい人たちの生活を変えるために使おうとはしない」
アフリカの政治指導者を批判する本を出版できるようになったのは、
過去数十年で大きな進展があったことを物語るもの。
「わたしがこのような本を書いても投獄されないのは、
変化が起きているということ。
残念ながら、大多数の人々にとって、変化のスピードは十分ではない」
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200904070032.html
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