2009年5月15日金曜日

ディスプレー:未来のテレビはゴム状? 伸び縮み自在 東大など、有機ELで作製

(毎日 5月11日)

次世代の薄型テレビの素材として注目される有機ELを使い、
ゴムのように伸び縮みするディスプレーを、
東京大と大日本印刷などが作製。

顔形の立体ディスプレー上で表情の変化を映し出したり、
地球儀のような球形の装置で気象情報を表示するなど、
多彩な用途に生かせる。
11日付の英科学誌「ネイチャー・マテリアルズ」電子版で発表。

有機ELは、電圧をかけると発光する有機化合物。
消費電力が少なく、液晶やプラズマより薄いため、テレビで商品化。

研究チームは、単層カーボンナノチューブと呼ばれる
極細の炭素繊維とフッ素ゴムを、ジェット噴射で混ぜる独自製法で、
伸縮率や導電率の高い有機EL素材の開発に成功。
この素材で、縦横各10センチ、256画素の単色ディスプレーを試作。
伸縮を1000回繰り返しても品質が落ちない。

現在は、1画素が5ミリ角あり、
今後は画素の小型化、カラー化の研究を進める。

染谷隆夫・東京大教授(電子工学)は、
「従来は平面状だったディスプレーが、球面や動く部分でもできる。
人体形の装置で医療診断データを表示するなど、いろいろな用途が広がる」

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/05/11/20090511ddm012040058000c.html

0 件のコメント: