2009年5月10日日曜日

ポスドク:1人採用で5百万円…文科省が企業に「持参金」

(毎日 5月6日)

ポスドクとして、大学や公的研究機関で働く人たちの
民間企業への就職を増やそうと、文部科学省が、
ポスドクを採用した企業へ1人につき500万円を支給。

国策として、ポスドクを増やしながら受け皿不足が指摘される中、
「持参金」で企業側の採用意欲を高める狙い。
文科省が企業対象の事業を実施するのは珍しく、
09年度補正予算案に5億円を計上。

政府は90年代、高度な研究人材を増やそうと、
大学院を重点化し、博士号取得者を増やした。
博士の受け皿となるポスドクは1万6000人超、
企業への就職は進んでいない。
日本経済団体連合会の06年調査で、技術系新卒採用者のうち博士は3%。

文科省の調査によると、ポスドクの6割以上は企業への就職も
視野に入れているが、企業側の技術系採用は修士が中心で、
85%が「過去5年にほとんど採用していない」
企業側が、「食わず嫌い」している状態。

文科省の新施策では、企業からポスドクの活用方針や業務内容、
支援策などの採用計画を募集。
科学技術振興機構で審査した上で、採択された企業に対して
ポスドク1人につき500万円の雇用経費を支払う。
支援期間は1年間だが、「使い捨て」にならないよう、
終了後のキャリア構想も審査。

文科省は、「実際に採用した企業からのポスドクの評価は高い。
何とかよい出会いを増やしたい」

http://mainichi.jp/select/science/news/20090506k0000e040013000c.html

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