(日経ヘルス 11月10日)
前屈したときの体の硬さに、中高年以降の動脈の硬さが
表れていることが、国立健康栄養研究所などの
研究グループによって明らか。
動脈が硬いと、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高い。
男女526人が対象。
床に脚を伸ばして座り、前屈をして指先の位置から柔軟性を調べた。
動脈の硬さは、腕と足首で「脈波伝播速度(PWV)」を測定。
PWVは、動脈の硬さの指標で、動脈が硬いほど速度は速くなり、
正常値は1400m/秒以下。
年齢層別に、体の柔軟性によって2群に分け、
どの年齢層でも、体が硬く柔軟性が低い群の方が
PWVは速く、動脈が硬かった。
40~59歳と60~83歳では、柔軟性とPWVの値に負の相関があり、
体が硬い人ほど、動脈も硬いことが示された。
20~39歳で、柔軟性が高い群の平均は47cm、低い群は32cm、
40~59歳では各々46cm、31cm、60~83歳は41cm、26cmと、
年齢が上がるほど柔軟性は低かった。
60~83歳で柔軟性が低い群の平均PWVは1485m/秒と速く、
正常値以上。
Am. J. Physiol. Heart Circ. Physiol.; 297,1314-1318, 2009
http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20091110/104795/
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