(日経ヘルス 11月10日)
佐々木食品工業(豊後高田市)は、ネギ抽出物に
インフルエンザウイルスの増殖抑制効果があることを明らかに。
富山大学大学院医学薬学研究部の林利光教授との共同研究。
マウスに、A型インフルエンザウイルス(H1N1)を鼻から感染、
ネギの熱水抽出物をウイルス感染の1週間前から
感染の1週間後までの2週間、経口投与。
その結果、ネギ抽出物を投与したマウスでは、
比較対照群である水を投与したマウスに比べて、
気道におけるウイルスの増殖を抑制する高い効果が。
ウイルスの体内への侵入を阻止するために、
気道の粘膜で産生される分泌型IgA抗体の量と、
血中や気道におけるウイルスを中和する抗体の量が、
いずれも顕著に増えていた。
ネギに含まれる機能性成分として、ツンとする刺激臭をもたらす
硫黄化合物のアリシンが知られている。
ネギが属するユリ科の植物であるタマネギ、ニラ、ニンニクなど
にも含まれているが、その中ではネギの含有量は低かった。
今回の研究の有効成分は、この硫黄化合物のアリシンとは別。
「細胞実験で、ネギ抽出物の中で、特に高分子の水溶性成分に、
強いウイルス増殖抑制効果があることを確認。
硫黄化合物以外のものが有効成分」(同社研究室の高野美耶さん)。
今回、細い葉ネギと呼ばれる品種を用いているが、
「白ネギ(長ネギ)でも同様の効果があること確かめている」
http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20091110/104792/
0 件のコメント:
コメントを投稿