2009年11月19日木曜日

小さなボールが環境への大きな脅威に ゴルファーに警鐘

(CNN 11月15日)

ゴルフ場などでなくなったり捨てられたりしたボールは、
自然に分解されるまでに100―1000年もかかり、
その過程で大量の有害物質を放出するとの研究結果が、
デンマークで発表。
ゴルフボールによる環境汚染については、
英国などでも懸念が強まっている。

国内150カ所余りのゴルフ場などで構成する
デンマーク・ゴルフ連盟は、ゴルフボールが環境に及ぼす
影響を調べるため、いくつかの実験を実施。

その結果、土の上で分解されるゴルフボールから、
長い年月のうちに大量の重金属などが放出される。
ボールに注入される合成ゴムから、危険なレベルの亜鉛が検出。
水中に沈めると、土壌を通して周囲の動植物に害を及ぼす。

同連盟ゴルフコース管理部門の
トーベン・カストラップ・ベテルセン氏は、
「ゴルフボールによる環境汚染は、これまで研究されてこなかった」
今後は、問題の全ぼうを探るため、米国の環境専門家らと協力して
さらに実験を行う」

英スコットランドでは、北部ハイランド地方で、
「ネス湖の怪獣」が存在する証拠をつかもうと調査していた潜水艇が、
湖底を覆い尽くす何十万個ものゴルフボールを発見。
地元住民や観光客らが、湖をゴルフ練習場に使っていた。
スコットランド議会のパトリック・ハービー議員は、
「(アポロ14号のシェパード船長がゴルフのパフォーマンスをした)
月面からネス湖の湖底まで、ゴルフボールは
人間がへんぴな場所に捨てるごみの代表例だ

湖や林で、途中まで分解しかけたボールを別の場所へ移しても、
環境破壊がさらに進むだけという場合が多い。
ハービー議員はゴルフ愛好者らに、
「問題を解決するため、ボールを見失わないようにするか、
環境への負担が小さい生分解性のボールをしようするか」

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200911150013.html

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