(2009年11月10日 共同通信社)
少なくとも3千年の歴史を持つといわれる
インド伝統医療「アーユルベーダ」。
サンスクリット語で、「生命科学」の意味を持つこの医療は、
病気だけでなく美容やストレス解消にも効果。
各種ハーブから作る薬を用い、オイルマッサージなどによって治療。
本場インドの首都ニューデリー郊外に、
本格的なアーユルベーダ治療院がある。
もともとはジャイナ教の僧侶らの修行道場(アシュラム)だったが、
道場に引き取って世話をしている孤児の生活費などを捻出するため、
1995年に治療院を始めた。
評判が広がり、日本人観光客らも治療に訪れる。
現在は、3~18歳の約30人の孤児が生活、
治療の説明を受けていると、小学生ぐらいの子供たちが、
「ナマステ(こんにちは)」と笑顔で集まってきた。
簡素な個室に案内され、服を脱いで治療台でうつぶせになって
待っていると、セラピストのソニさん(20)が入ってきた。
持っているのは、鉄のフライパンとガスボンベ。
ハーブなどを布で包んだ作りたての「ハーバルボール」と、
オイルに熱が加えられると、甘酸っぱいハーブの香りが室内に広がる。
市販のオイルより若々しい植物の香りがより強い。
ここで使うハーブなどの成分は、「企業秘密」。
リズミカルな動きで背中から肩、首にハーバルボールを押し当てながら、
オイルを肌に浸透させていく。
熱いと感じる時もあるが、30分もしないうちに体がじんわり温まり、
いつの間にか眠ってしまった。
治療が終わると、血のめぐりが良くなり肩こりが和らいだ気がする。
「即効性はないけれど、治療を重ねれば、
あらゆる病気やけがに効果がある」と、ソニさんが再来院を勧めた。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/11/10/110834/
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